2025年07月25日
昔の瓦屋根の下に使われていた【バラ板】とは?
こんにちは。
西東京市屋根工事専門店ティーエムルーフです!
ティーエムルーフでは、瓦屋根の葺き替え工事を数多く施工しています。
屋根リフォームの現場でよくお客様からご質問いただくのが、
『バラ板って何ですか?』 というものです。
今回は、昔ながらの瓦屋根に構造に欠かせなかった【バラ板】について解説します。
バラ板とは??
瓦屋根の下に敷かれている、厚み約12mm〜15mmの無垢材の板で、主に杉板や松板などの木材が使われていました。
屋根の野地板(のじいた)として使われており、現在主流の構造用合板に比べて、一枚一枚の板を”バラバラ”に張っていくことから「バラ板」と呼ばれています。
昭和中期ごろまでの住宅では、屋根の下地をこのバラ板で構成するのが一般的でした。
バラ板の役割とは??
■瓦を支える下地としての役割
瓦屋根は非常に重く、しっかりとした下地が必要です。
バラ板は屋根全体に敷き詰められ、瓦や瓦桟(かわらざん)を固定するための土台になります。
重たい瓦をしっかりと支えるため、頑丈な無垢材が使われていました。
■屋根の強度と安全性を確保
屋根の構造全体を補強する野地板(のじいた)の機能も果たしていました。
バラ板を丁寧に貼り合わせることで、屋根の剛性を高め、台風や地震などにも耐えるつくりとなっていました。
■葺き土を受け止める層
昔の瓦屋根では、瓦の下に『葺き土(ふきつち)』を敷いていました。
この葺き土を受ける層としてバラ板が重要な役割をしていたのです。
*葺き土についてのブログはこちらをご覧ください
↓↓瓦屋根の下にある”土”とは?? 葺き土(屋根土)についてのブログはこちら↓↓
https://www.tmroof.com/businessblog/reform-nishitokyo/20250718227.html
現在ではバラ板は使われない??
現在の新築住宅や屋根リフォームでは、バラ板はほとんど使用されていません。
・材料の安定供給がしやすい
・防水性や耐久性が高い
・施工のしやすさ
上記の理由から、時代の流れとともに、屋根の下地材はバラ板から構造用合板に変わっています。
そのため、築30年以上の住宅では今でもバラ板が多くみられます。
ティーエムルーフでも瓦屋根の葺き替え工事でこのバラ板をよく目にします。
バラ板は木材ですので、長年の雨漏りや湿気により腐食することがあります。
バラ板が劣化していると、瓦をしっかり固定できず、屋根全体の安全性が損なわれる恐れがあります。
雨漏りや雨染みに気付いたら、屋根の点検を依頼しましょう。
西東京市屋根工事専門店ティーエムルーフは、瓦屋根の点検、修理、葺き替え工事を行っています。
是非お問い合わせくださいませ。
↓↓バラ板や瓦の内側についてのブログはこちらをご覧ください↓↓
”屋根瓦の下はどうなってる?表面からは分からない内側の劣化 西東京市”
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